This Archive : 2007年11月

スポンサーサイト

--.--.-- *--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

泡沫に揺れるは

2007.11.29 *Thu
素敵なお題サイト様を見付けて今後書いていきたいもののリストを作ったんです。…それなのに何故全く違うの書いてるのさ、私…!
やっと書いたサンホラです。皐月ちゃん、夏以来の約束遅くなってごめんなさい。
今回はクロエ=11文字のお母さん=エトワールのお母さん解釈にしてみました。色々な捉え方が可能なのが良いですよね。
前回に続きスランプです。…スランプなのか、自分の文の荒さ加減が判るようになってしまったのかは判りませんが。
改行の反映があまり良くない事を発見しました。「.」を試しに入れてみます。少々見難いですが…ご了承を。PC利用可能になったら直します。




優しい、光が見えた。
儚げで、それでいて暖かな。
ほんの少し逡巡して、女はそっと手を伸ばす。
触れるのを躊躇う彼女の心とは裏腹に、光はふわりと彷徨い、そして彼女の指先に触れた。
女の口元が和らぐ。
優しく光を抱き締めると、ほんの少し身体が温かくなった気がした――…。


《泡沫に揺れるは》


「クロエ…!」
女の瞼が微かに震えた事に気付き、思わず男は声を張り上げ妻の名を叫んだ。
既に窓の外には夜の世界が広がっていた。暖炉では煌々と焔が焚かれ、室内は橙色に染められている。部屋の片隅のベッドに力無く横たわる女と、彼女を心配そうに見つめる男と、そして彼の腕に抱かれた安らかに眠る生まれたばかりの赤子と。
幸せな筈の誕生はしかし、共に訪れた死の足音により手放しには喜べる状況ではないのだ。
「………ん、…」
女の瞼が持ち上げられ、深い海を凍らせたような瞳が微かに揺れる。出産という大きな仕事を成し遂げた彼女の身体は憔悴しきっていた。
「クロエ、ほら、元気な女の子だ!…お前と俺の…子供だ。無事に産まれたんだ!」
今にも再び死の眠りへ引きずり込まれそうな彼女を何とか引き留めようという必死な思いが伝わったのか。光が戻った青玉の瞳が小さな我が子へと注がれる。母親の眼差しが注がれすやすやと眠り続ける赤子が、そっと彼女の胸へと抱き渡された。
「…ねぇ、あなた」
胸に抱いた確かな温もりに命を感じさせられ、込み上げる思いが涙になって溢れた。
「私、…今幸せ。この子を産めて。この子に出会えて。…エトワール…可愛い子」
とても幸せな人生とはいえなかった。幼い頃から貧しく、生きる為に働いてきた。楽しみ方など知らない。愛する人と結婚し、漸く手に入れたかのように思えた幸せも、あまりに儚く。
『自分の命を選ぶか…お腹の子供を生かすか』
医師に言い渡された2つの選択。迷わず選んだ子供の命が今此処に存在している。後悔など欠片も抱いていなかった。
「そうだ。…エトワールと…クロエ、お前と俺と…これからは3人で生きていこう。やっと…手に入れたんだ。幸せを」
「…見守っているから」
思いも寄らぬ強い力で指を握り返す娘の背を優しく撫でながら母は静かな言葉で囁いた。
死の足音が、その耳に届いていたのだろうか。愛しい娘と夫をその瞳にもう一度焼き付け、
「…ずっと、傍に…愛しているわ…」
その瞼がゆっくりと、落とされた。最期の吐息が零れ落ち、まるで糸が切れたかのようにくたりと力が抜ける。
「…――クロエ!!」
男の叫びは――もう彼女には届かない。赤子の泣き声が夜空を哀しく切った――…。






『死は貴女にとってどのようなものなのかしら?』
絹糸のような金の髪が目を引く紫水晶の瞳の少女が1人、女の前へと進み出た。
「愛しい者との別れ…私はまだ望んでいなかった。あの子と彼を遺して逝くことを」
自分の遺体に取り縋って嘆く男の肩にそっと腕を回し、彼女は辛そうに目を細める。…勿論既に死した彼女には触れる事は出来ない。近くて遠い。
『死は月の揺り籠』
『そして…生は太陽は風車』
菫の瞳の少女の傍らに不意に紫陽花の瞳の少女が姿を現す。
『幾度も巡るの』
『何度も何度も…終わり無き旅路』
『もし貴女が望むなら与えてあげる』
女の手を握った少女の手は驚く程冷たく、だがその手を拒むには彼女は生に執着し過ぎていた。
「まだ…生きたい。エトワールの傍に居たい」






「おとーさん…この子は?」
「お前の目になってくれる、優しい犬だよ」
「そっか。…はじめまして、プルー!私はエトワール」
そして、物語は再び紡がれる――…。
スポンサーサイト
COMMENT : 0
TRACKBACK : 0
CATEGRY : 未分類

夜の幻夢

2007.11.27 *Tue
最近ノリノリペースです。…という訳でも無くて。書き掛けのを完成させているだけなので、実際書いている量は案外少ないんです。
良く考えてみると、私今まで短編ってあまり書いて来なかったなぁ。まず二次創作も数は多くなかったかも。…だから短編の終わらせ方が判らなくて最後詰まるんだ…!
何か文体がよろしくないです。小説、じゃなくて描写になってる気がする。むむー…研究せねば。


窓の外は既に夜の世界が広がっている。
今夜は月も星も見る事が出来ない。暗い夜。
狭いソファーに身を横たえ、柔らかなクッションに顔を埋める少女が1人、あてがわれた小さな部屋に居た。
かつて凪と呼ばれた少女は、今はクローム髑髏という名を与えられ、別の生を歩んでいた。失した筈の内臓は幻夢で紡がれ、その事実が現在彼女を生かしている。
夜は好きではなかった。
月明かりも星の瞬きもないこんな夜は、特に。
お前は独りだ。
誰もお前を必要とする人間など居ない。
暗闇がそう語り掛けてくるような錯覚に陥り、少女は未だ体温を移さず冷たいソファーから落ちないよう寝返りを打ち小さく吐息を零す。
風邪を引いたら迷惑だから、と共に行動する少年に渡された毛布が、身を暖めるのに心地良かった。
『…眠れませんか、クローム?』
ふと。
少女の頭の中に声が響く。
「…骸…様…?」
クロームは何か緊急事項でもあったのかと慌てて身体を起こすが、まるでそんな彼女の姿が見えているかのように頭の中の声は笑い声を零す。
『クフフ、残念ですが…急用ではありません。君の不安が遠く離れた僕にまで伝わって来たので、たまにはお喋りもどうかと思っただけです。…楽にしていて良いですよ。流石に僕からは君の姿は見えない』
姿が見えない相手と会話する事は難しいだろうが、既に慣れているのか、少女は再び毛布の中に身を丸める。
『…暖かくしていますか?』
「…犬が、さっき毛布をくれたから…」
『良かった。…犬も千種もあの性格だから、お前を邪険に扱っているんじゃないかと心配していたんです』
「…それなりに、扱ってくれています」
嘘を言う事は出来ず、正直な所を口に出すと微かに笑い声が聞こえた。彼の笑い方は特徴的だ。だが、慣れてしまうと少女の耳にはそれが心地良かった。
「…骸様」
『何ですか、クローム?』
誰も居ない虚空へと呼び掛けると耳へと優しい声音が囁き返す。呼び掛けると返事が返る。その当たり前の事が嬉しく、ふわりと口元を綻ばせ微笑を浮かべた少女はそのままそっと瞼を落とす。
いつの間にか先程までの暗闇への恐怖は和らいでいた。
「…夜は、もう怖くはないんです」
貴方が、居る事を、私は知っているから。言葉には出さず、いつか幻夢で出会った彼の姿を思い出す。彼女の囁きにそうですか、と意識を汲み取ったかのように男は呟く。
『…可愛いクローム、そろそろお休みなさい。お前が良い夢を見られるように』
「…はい、骸様。…おやすみなさい」
ほんの少しの会話で軽くなった心に、睡魔の訪れは早く。安らかな寝息を立て始める少女の気配を感じ取り、彼もまた意識をそっと閉ざした。



=番外編=
『…暖かくしていますか?』
「…犬が、さっき毛布をくれたから…」
『腹巻きは?』
「………はい?」
『レディはお腹を冷やしてはいけませんよ、クローム。女性は冷え症になりやすいのですから。腹巻きを買って来なさい』
「あの…」
『僕の言う事が聞けないのですか?かわいいクローム…僕は悲しい』
「…骸…様…」
大切な人を悲しませている。それが腹巻きが原因であれ、クロームはその事実が辛かった。
『しかし、お前が嫌だというのなら致し方ない。…諦めましょう』
「か…買います」
その途端、意識の向こうで男が安堵の溜息を零した。
『それでこそ、クロームです。腹巻きは暖かい。日本の素晴らしい文化の一つを体感して下さい』
「は、はい…」

皐月ちゃん(仮)の腹巻き発言についつい悪乗り。しかしその後烙ちゃんに冷え症には靴下でしょ!と突っ込まれました。…ごもっともです。
COMMENT : 0
TRACKBACK : 0
CATEGRY : 未分類

前奏曲/雪の綺想曲

2007.11.27 *Tue
風の柩のキャラクター一覧書いておいて、いざ書き始めてみれば綺想曲(笑)えっと、物語のタイトルは『雪の綺想曲』です。ちょっと試験的なのですが、この話は順番ではなく、お題に沿いつつバラバラに書いていこうかなと思ってます。
今まで書いて来た中で、初の喫煙者かも…!




「…祈咲」
決して広いとは言えないワンルームマンションに2人は暮らしていた。
少女は、銀色の月に囚われたかのように窓の外の夜空を見つめていた。祈咲《キサキ》と名を呼ばれ緩慢な動きで顔を青年の方へと動かす。月光に照らされ白さを増したかのような透き通った肌。紫水晶の瞳は、だが、光を映してはいない。
「蒼…眠っていても良かったのに」
ゆっくりと立ち上がった少女は、慣れているのだろうか、見えない事に全く不安を感じる様子も無く青年の横たわるベッドへと足を運ぶ。
恋人と呼ぶにはあまりにも幼い少女と、父親と称するには若すぎるその青年。
手探りで体温を探る祈咲の手を取り、蒼は普段より冷たいその手を包み込み、華奢な少女を引き寄せる。
「祈咲はこんなに手が冷たくなっても気にしないから、放っておいたら直ぐに風邪を引いてしまう」
「私一人が風邪を引いて倒れたからと気にするような人ではないでしょう、蒼は」
本気か、戯れか。男の心配を余所に祈咲は自らベッドの片隅に身体を滑り込ませる。棘のある言い方ではあったが、まるでそんな会話が日常茶飯事であるかのように、蒼も再び身体を横たえた。
「…心配くらい、するさ」
「口先では何とでも言えるものよ」
未だ少女と形容するに相応しい彼女だが、まるで大人であるかのようなきっぱりとした口調で言葉を紡ぐ。白いシーツに淡く月の光を纏う金の髪が散らばるのを横目で捉えながら、男は微妙な空気を誤魔化すようにチェストに置かれた煙草へと手を伸ばすが、
「部屋の中で煙草は止めて」
少女の声音に遮られる。判った、と両手を上げて答えると頷きを返して彼女は狭いベッドの中で身体を丸めて長い髪に指を絡ませる。どうやら癖、らしい。この小さな部屋《鳥籠》にやって来て以来、祈咲《小鳥》はそうやって眠る。
「…おやすみ、祈咲」
優しく告げた言葉に返答は無かった。それを確認してから、蒼は煙草の箱と黒い携帯を手にベランダへと身を滑らせる。
以前少女に煙草の悪害成分について長々と聞かされたが、それでも男は喫煙を止める事は出来なかった。
紫煙を吐き出してから携帯のメモリーからある電話番号へと電話を掛ける。呼び出し音数回。直ぐに電話越しに女性の声が聞こえた。
「…ボスからの命令だ」
今夜は月が美しい。目の見えない祈咲にも届く光だったのだろうか。
「ターゲットはリストJの135番。…あぁ、彼の妻と息子は殺すなという指令もある」
スッと男の目が細められる。先程少女に向けていた優しい眼差しとは異なる…例えるならば獲物を射抜くような鋭い眼光。
「…判った、明日本部で打ち合わせよう。おやすみ」
通話を終えると携帯電話を徐にポケットへ押し込め、紫煙を再び吐き出す。
冷たい夜風で先程までの眠気は去ってしまった。だがあまり長く外に居ると部屋で待つ少女がまた不平を言う。大人びた口調で自分を叱る彼女の姿を思い浮かべ、思わず口角を緩めながら煙草を灰皿へと押し付ける。
室内の、少女が居るベッドに戻ると既に彼女は眠っていた。起こさないように傍らに身を横たえる。小さな寝息と、その体温が心地良かった。
本来ならば決してこのような少女が自分の傍に居てはいけないのだ。何度となくそれを思ったが、蒼には祈咲を手放せない理由があった。…いや、もしかしたらその理由に縋って現実を手元に残そうとしているのかもしれない。
「祈咲…」
眠る少女の絹糸のように細い髪を撫で、彼女を起こさぬ声音で呼び掛ける。勿論返答は無く、問いたかった言葉は男の中に消えた。



綺想=祈蒼
COMMENT : 0
TRACKBACK : 0
CATEGRY : 未分類

黒の舞踏(じーえる)

2007.11.24 *Sat
元々は皐月さん(仮)にBL・NL・GLの説明をしたのが始まりでした。
烙ちゃん(…ソウって漢字が出ない)がBLとNLを書いて彼女に贈呈しました。
じゃあGLはお姉さん頑張る。と書き始めて随分経ちました。
…やっと書き終わりましたよ…!(笑)本当はもっと殺伐としたのを考えてたのに…あれ?
断章のグリム、というライトノベルの二次です。怖いけど面白いのです。お勧め☆



《黒の舞踏》



〈泡禍〉が引き起こした惨劇の処理に追われ、帰宅したのは真夜中だった。自室から出て来た叔母から掛けられる声におざなりな返事を返し、階段を登り自室に足を踏み入れる。そして電気のスイッチを押し…其処まではいつも通りだった。だが、
「…――っ!?姉さん…どうして…」
チカチカと幾度か瞬いた後白い電気が着くと…白いシーツの敷かれたベッドに腰掛ける、漆黒を基調としたゴシックロリータの衣装を纏った少女が雪乃の視界に映った。…そう、彼女こそが雪乃の亡くなった実姉の風乃である。
今は雪乃の〈断章〉としてしか存在しない筈の風乃が何故今はこうして実体化しているのか。困惑した表情を浮かべる雪乃に向けて風乃は艶やかな微笑を返す。
『お帰りなさい、可愛い雪乃。…ふふ、色々訊きたそうな顔をしているわね』
「…随分ご機嫌ね、姉さん。実体化が可能な理由を答えて、さっさと消えて頂戴」
あくまで雪乃は眉間に寄せた皺を崩さない。そっくりな美貌。だが二人が纏う雰囲気には圧倒的な差異があった。
淡く色付いた唇の端を持ち上げ、微かに風乃は目を細める。音も無く立ち上がるとレースをふんだんにあしらった黒いスカートが静かな衣擦れの音と共に広がり。
『機嫌が良いに決まっているでしょう?』
一歩。二歩。其れ程広くない部屋で触れ合える距離になるまでに要する時間は短かった。
持ち上げられた風乃の細く白い指先が、雪乃の透き通るまでの白い頬を撫でる。指のあまりの冷たさに背筋に凍るような悪寒が走った。
『…こうして、姉妹水入らずで過ごす事が出来て…その上触れ合えるんだもの。今日は〈アリス〉の邪魔も無いわ』
「…そんな時間、必要無い」
きっぱりと切り捨てるような答えを返し、頬に触れる冷たい手を払い退ける。風乃の長い睫毛が伏せられ、さも残念そうな溜息が唇から零れる。
『…残念だわ。小さい頃は一緒に眠ったのに…冷たいのね、雪乃』
「今と昔は違うわ。…私が、父さんと母さんを殺した姉さんを慕う訳が無い。〈断章〉での関わりが無かったら口も訊きたくない」
雪乃の淡く澄んだ琥珀の瞳に浮かぶ色には憎悪が入り混じっていた。それでも怯む事無く…寧ろ喜ぶかのように、風乃は微笑む。
『何の感情も向けられないより、憎まれた方がずっと幸せ。それに愛より憎悪の方が綺麗だわ。ずっと純粋な感情だもの』
ふわりと。フリルをあしらった黒いスカートが踊り、ベッドに腰掛けた白い両脚を再度隠す。妹の雪乃から見ても、確かに昔から風乃は風に愛された娘だったと思う。彼女の一挙一動が風の舞いであるかのように優雅だと。
ふと其処で雪乃は自分の思考がずれている事に気付く。
「それで。私に憎まれているのを喜ぶ姉さんは何故実体化していられるの?」
『月が綺麗なのよ、今夜は』
言葉を返しながら徐に風乃は黒いカーテンを開いた。銀色の月が窓枠の舞台に立つ主役であるかのように圧倒的な存在感を放っていた。純粋な銀色の光が室内に広がり、雪乃は微かに目を細める。確かに――認めがたくはあったが――その光景は美しかった。
『だから、可愛い私の雪乃…今夜位は貴女の時間を私にくれない?』
月には不思議な力があると言われる。きっと自分は満月の美しさに囚われてしまったのだ、と心の中で呟き、雪乃はベッドに座る姉の傍らに腰を下ろす。湧き起こった感情を誤魔化すように黒髪を手で払い退け、
「…〈あげるわ〉」
風乃の力を解放する詠唱の言葉に、今夜は少し忘れていた素直さを込めて。憮然とした態度を崩さない妹の姿に、風乃は普段とは違う優しい微笑を浮かべた。
COMMENT : 0
TRACKBACK : 0
CATEGRY : 未分類

風の柩

2007.11.23 *Fri
何だか最近書き掛けの小説が溜まっています。1000文字近く打って停滞するってどーいう事よ、と自問自答したい。ギアス×2、リボーン×1、断章のグリム×1…あーあ。
それで、風の柩書く事にしました。やっぱりオリジナルは書いてて気が楽だ…!
ちまちまと連載していきます。ちなみに話が以前とは変わるつもりです…金銀覚えている方は切り替えお願いします。



=キャラ設定=
□水の都□
◇莉爛〈リラン〉♀
16歳。水の都の巫女。通称“水の舞姫”《エアリアント》。国の中でも佳葉に続く舞いの実力を持つ。黙っていればお嬢様だが(家柄も良いし)、行動力は素晴らしい。正義感が強く、曲がった事は好きじゃない。柳架の妹。髪→金色、目→金色
◆梓亜〈シア〉♂
19歳。元々は氷の都の住人だったが、生まれ付きのオッドアイ故忌み嫌われ、都から追い出されたのを柳架が助けた。莉爛と幼い頃から一緒に居る為非常に仲良し。基本温厚。怒った人を前にしても、まぁお茶でもどうぞ、とマイペース。髪→銀、目→青&紫のオッドアイ
◆柳架〈ルカ〉♂
25歳。水の都の都主。莉爛の兄。基本シスコン。妹が可愛くて仕方無い。やる時はやるけど、出来ればあまり面倒な事はしたく無いらしい。親しみ易さから民には慕われている。髪→金茶、目→金色


□風の都□
◇佳葉〈カヨウ〉♀
20歳。風の都の巫女。通称“風の舞妃”《シルヴィアント》。舞いの美しさでは誰にも劣らない上に、都主である弟の補佐を行える頭の良さも兼ね備えている。弟には厳しい。髪→焦げ茶色、目→紫色
◆佳風〈カフウ〉♂
16歳。風の都の都主。彼が14歳の時に父親が無くなり若い彼が都主となった。時々脱走して侍女を困らせている。デスクワークは好きじゃない。髪→焦げ茶色、目→緑色


□焔の都□
◇月華〈ゲッカ〉♀
23歳。焔の都の巫女。通称“焔の美妃”《フラミアント》。霊媒を行える点で一番巫女らしいかもしれない人。感情の起伏が少なく、いつも淡々としている。髪→黒色、目→金色
◇緋草〈ヒグサ〉♀
26歳。焔の都の都主。非常に稀な女性の都主。冷酷な女性ではあるが、民には頼られていたりする。髪→黒色、目→緋色
◆涙樹〈ルイキ〉♂
8歳。緋草の息子。彼女には好かれておらず、侍女に育てられている。緋草に愛される事だけを望んでいる子。髪→銀色、目→赤&青のオッドアイ
◇桜花〈オウカ〉♀
22歳。元々は花の都の人間だったが、緋草に仕えたい一心で14歳の時に焔の都にやって来た。その時から涙樹の世話係を担当している。髪→栗色、目→金色



風が、舞っていた。
碧い空に躍る白い鳥を、抱き締めるかのように。
COMMENT : 0
TRACKBACK : 0
CATEGRY : 未分類

邂逅

2007.11.02 *Fri
(私…死ぬ……のかな)
今命を落とそうとしている事に後悔は全くなかった。血塗れになった彼女の腕から出て来た猫は無傷であった事を今更ながらに思い出す。何も望まれていない、誰からも必要とされていない自分が、小さな命を救えたという事実を最期に感じられる事がただ幸せだった。
「…やっと…終わる」
生に執着など感じていないといっても過言では無い。仕事ばかりを優先する義父も、自分を全く愛してくれない母親も。何もかもいらなかった。…寧ろこの瞬間を待ち望んでいたのかもしれない。ただ、自ら死を選ぶ勇気が無かっただけで。
本当に欲しかったものはただ一つだけだったのに。それを与えてくれる人は誰も…

『終わるものか。…巡るばかりさ』

声が、聞こえた。
ゆっくりと瞼を持ち上げると、その視界には見知らぬ風景と…見た事の無い少年が映る。知らない筈なのに、不思議と恐怖は覚えなかった。
いつの間にか苦しさは消えていた。自分に声を掛けるその人が気になり彼女は身体を起こして数歩其方へと歩み寄る。
「…誰…?」
つい一瞬前まで死を甘受しようとしていた自分が、見知らぬ青年に興味を引かれているのが可笑しかった。光に、見えたのかもしれない。絶望の中で手を差し伸べてくれる、優しい光。
問い掛けると彼は驚きに目を見開き、
『おや?僕の声が聞こえるのですか?』
微笑んだ。左右違う色の瞳が少女の瞳を見つめ、彼はゆっくりと彼女の方へと歩を進める。
『クフフフ…、散歩はしてみるものですね』
「だ……誰?何者なの?」
手を伸ばせば触れ合える程の距離になって初めて少女…凪は怯えの色を見せる。だが、その色を全く気に掛ける様子も無く、彼は彼女の白い頬に手を触れさせた。驚く程冷たい体温に身を竦ませながらも、凪は瞳を逸らせられなかった。
『僕と君は似た者同士かもしれない』
彼の口から飛び出した言葉は、凪を驚かせるのに十分過ぎる程のものであった。
「え……?」
思わず聞き返してしまう。
出会ったのはほんの一瞬前の筈だ。それに、出会って直ぐの人間に似ている、似ていないの判別など出来る訳が無い。
事態を全く飲み込めていない少女の姿に、彼…六道骸はあくまで優しい微笑を浮かべる。そうして、自分より背丈の低い、華奢な少女の耳元に唇を寄せ、
『凪、僕には…』
彼女が怖がらないよう静かな声音で、
『君が必要です』
そっと囁いた。
驚愕、拒絶…通常ならばそんな感情を返すのが適切であるこの瞬間。
だがそれに反して、彼女の目からは涙が溢れ出す。
初めて、…例えそれが見知らぬ人間から与えられた言葉であれ…誰かに必要とされたという事が、ただ本当に嬉しかった。
『君に足りないもの、必要なものは僕が補います。だから…、僕の為に生きてくれますか、凪?』
瞳を合わされ問われた問いに

少女は精一杯の笑みを浮かべて大きく頷いた。




友達が貸してくれたリボーン!にて二次創作。骸様とクロームちゃんのお二人が好きです。
借りた経緯はこんな感じ。放課後、買い物に付き合ってもらってから何故かたこ焼きをフードコートで食べながら。骸&髑髏話を聞いたのですよ。ナンデスカ、ソノ萌エ~ナ設定ハ!!という訳で漫画をお借りして。うん、面白かったです。皐月ちゃん(仮)ありがとー☆

それにしても…文章酷い(涙)
COMMENT : 0
TRACKBACK : 0
CATEGRY : 未分類

DTB最終回後話

2007.11.01 *Thu
11月です!秋です!もやしもんの季節です!かもすぞー☆
と、それは置いておきまして。パソコンにグッバイと挨拶して消えてもらったので、サイトどころの話じゃねぇぇ…と。はい。4月になったら作ります。
とりあえず暫く書いたり消したりしていて良く判らなくなったDTBの小説をば。モノクロじゃありませんです。最終回ネタバレ含みますので、お嫌な方はスルー願います!

「アンバー、俺は…」
彼が何を言おうとしたのか直ぐに検討がついた。彼は優しい人だから。それが本心であれ、偽りであれ、彼女が望む言葉を選ぼうとした筈だ。
だからこそ黒《ヘイ》が紡ごうとした言葉を、アンバーはその唇を塞ぐ事で遮った。
時を止めた時に奪った彼の唇とは違う、温もりの伴う口付け。背に回された腕が、抱き締める彼の身体が、重なる唇が…全てがずっと望んでいた筈のものなのに、喪失は目の前に迫っている。
「…それ以上、聞きたくない」
最初から知っていた。自分が消えてしまうその未来を。
判っていても…、その体温を離したくなかった。
本当は叫びたかった。一人にしないで。私を置いていかないで。
衝動を必死に抑え込み、差し伸べられた白《パイ》の手を握り、黒《ヘイ》の身体から身を離す。最期くらい素直な態度を取ってみたいという思いも一瞬胸に過ぎったが、一言口に出したらもう歯止めが利かない気がした。
ただ真っ直ぐに黒い瞳を見つめる。
「さよなら、…アンバー」
別れの言葉を最後に…――時は動き出す。

「…本当に不器用なんだから、アンバーは」
黒《ヘイ》の姿が視界から消えた途端泣き崩れた女性を抱き締め背を撫でながら白《パイ》は囁くように耳元で呟いた。南米時代、兄に最も近い存在であり、そして彼女自身にとっても『組織』に対抗する為の仲間であった彼女。出来れば兄と幸せになってほしい。そう思いながらも白《パイ》は一度もそれを口にした事は無かった。…いや、出来なかったのかもしれない。
「お兄ちゃんと二人で生きる未来はなかったの?」
「…黒《ヘイ》が生き残って、笑える未来はこれしかなかった。私が求めていたのは彼が笑える未来。本当はね、少しだけ期待してたんだ。幼くなっても黒《ヘイ》の傍にあり続けられる未来があるんじゃないかって。でも神様って残酷。黒《ヘイ》の幸せの為には最後の対価を使うしかなかった…」
頬を濡らす涙を袖口でぐいと拭い、自分を抱き締めていてくれる少女の胸元に顔を埋める。今はただこうして傍らに居てくれる白《パイ》の体温が嬉しかった。
「…どうして、お兄ちゃんの為に其処まで出来たの?」
「黒《ヘイ》の事が好きだから。…としか言えないかな。もっと格好良い理由があっても良さそうなんだけどさ、…本当にそれだけなの」
自分の命まで捧げちゃうなんて、ある意味愚の骨頂かな。顔を上げ自分の事の筈なのに可笑しそうに笑うアンバーの様子に白《パイ》は疑問を禁じ得なかった。
「…そんなのって、判らない。だって、――」
尋ねようとした言葉は白い指先を唇にあてがわれて封じられてしまった。いつの間にか、見上げた琥珀色の瞳から涙は消えていた。優しい微笑が唇に刻まれて、伸ばされた指が白《パイ》の頬を撫でる。
「銀《イン》にね、頼んだの。あの人の傍に居てあげてねって。私の代わりに黒《ヘイ》の笑顔を守ってあげてね、って。銀《イン》ならきっとそうしてくれる。…私はそう信じているから…」
生きる者の行動を知る術などない。だが、きっと銀《イン》は黒《ヘイ》の傍に居る選択をしてくれただろうとアンバーは信じていた。光を宿さぬ紫水晶の瞳は、確かに自分の話を聞いて信じてくれた。
黒《ヘイ》は隣りには居ない。だが今彼の傍らに居る少女《イン》の存在が彼を慰め、もし彼が笑ってくれるのなら…アンバーはそれで幸せだった。
「アンバー…」
白《パイ》の瞳が吸い込まれそうな夜空へと移される。かつて兄と二人で見て願いを捧げたあの空と同じ星空。白《パイ》自身が《契約者》になった後も何かを願うように兄が見つめ続けていた偽りの星空の向こうにあったもの。青い瞳から一筋涙が零れ落ちた。
「そう、これが黒《ヘイ》が望んだ未来。それなら私も幸せなんだ。彼の傍に居られなくても構わない。ただ、Evening Prim Rose…ツキミソウのように、朝が来たら枯れる花でありたいと、私はずっと思ってた」

琥珀色の瞳はただ静かに、遠い彼方の星を見つめていた。

不完全燃焼っ!(笑)
COMMENT : 0
TRACKBACK : 0
CATEGRY : 未分類

FC2カウンター



最近の記事



プロフィール

雪祈

Author:雪祈
基本的にマイペース。時々更新停止して失踪しますが、ちゃんと生きています。やっぱりふわふわなものが好きです。猫になりたい今日この頃。にゃ。



カテゴリー



月別アーカイブ



最近のコメント



music



リンク

このブログをリンクに追加する



Copyright © DIARY All Rights Reserved.
テンプレート配布者:サリイ  (素材:ふるるか
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。